要約筆記とは


 聞こえない方、聞こえにくい方へ音声の情報を伝える手段は手話だけではありません。

私たちが行っている要約筆記もそのひとつです。

これは、音声情報をその場で文字にして書き伝える筆記通訳のことです。

 

 書くスピードは、話すスピードより遅く、話し言葉をすべて文字にしていると、話についていけなくなってしまいます。

そこで「速く、正しく、読みやすく」、話の内容がきちんと伝わるよう、ことばを要約したり、置き換えて書き伝える方法です。

書いて伝えるので、手話を知らない中途失聴や難聴の方に利用していただけます。

要約筆記の方法は、場面に応じていろいろな方法があります。

1人または2~4人のチームで行っています。


ノートテイク

 

要約筆記者が利用者の隣でノート等に書きます。


パソコン要約筆記

 

要約筆記者がパソコンで入力し、利用者にパソコンの画面を見てもらいます。

 

パソコンをプロジェクターにつなぎ、画面をスクリーンに映し出すことで、大勢の人が同時に見ることもできます。


OHP(オーバーヘッド・プロジェクター)

OHC(オーバーヘッド・カメラ)

 

 話を聞きながら透明のロールに書いて、OHPやOHCでスクリーンに拡大して映します。

大勢の人が同時に見ることができます。


ホワイトボード使用の要約筆記

 

 屋内だけでなく、野外などの行事や移動しながら要約筆記をする時にホワイトボードを使用します。

 

※小さいホワイトボードを携帯していると、個人的に筆談するときに使用できて便利です。